あらすじ
――聞いたことはありませんか?
吸血鬼に呪いを振りまくという、機械仕掛けの魔導書のお話を。
いま"ヴァニタスの書"に導かれて、役者たちはパリへと集う。
「PandoraHearts」の望月淳が贈る、呪いと救いの吸血鬼譚、開幕。
(「ガンガンJOKER-SQUARE ENIX-」より)
感想
分割2クールだったので、1クール目は記憶があいまいになってますね。ただ一話目はネットの配信サービスで無料だったので、2クール目が始める前に見返してました。
やはり第一話。情報量が多い。とにかく多い。初見だと「ぽかーん」になります。視聴者、置いてけぼりにされます。キャラクターは良く動くし、アクションはとてもいいです。BGMは舞台音楽のような華やかさがあって、聞き惚れます。素敵です。
ただ情報量が多すぎて「わけわからん」となって、切ってしまった人もいたのではないでしょうか。原作からの問題点だろうけど、これはもったいなかったですね。内容はあとから、じわじわ物語がすすむにつれて理解していった感じですね。
どれくらい第一話の情報量が多いかと言えば、
「吸血鬼がいる世界観で、大昔『人と吸血鬼は争い合ってた』」
「ひとびとは吸血鬼は滅んだと思っている(いまも人の世界に紛れ込んで、密かに暮らしている)」
「吸血鬼の世界には、蒼月の吸血鬼ヴァニタスという"はぐれもの"がいる」
「ヴァニタスは自分を"はぐれもの"にした他の吸血鬼たちに怒りを燃やし、『ヴァニタスの書』をつくった」
……etcですね。その上で、吸血鬼の青年ノエが"先生"なる人から恃まれて、「ヴァニタスの書」を探すためにパリへ向かい。蒼月の吸血鬼より名前とヴァニタスの書を受け継いだ青年と出会って、青年がヴァニタスの書を使って呪いを持ってしまった吸血鬼を救う場面を見て。最終的にはノエがヴァニタスを殺すまでの物語、と、締めくくられて一話が終わるんですね。
一話目の情報量がどれほど多いか。理解して貰えたかと思います。三十分に詰め込む量ではないですね。視聴者「ぽかーん」ですよ。面白い面白くないではなく、「理解が追いつかない」。世界観説明をもっとゆるーく小出しにしていった方が、よかったのではないかな。
ただ幾度もいうとおり、これは原作からの問題点だと思います。アニメーションはよく動きますし、背景も細やかで美しいですよ。ですが二話目以降。キャラクターたちも徐々に理解していくわけですが、絶妙に「つまらない」。物語としての"面白さ"に、つながっていないんですね。「ヒロインも魅力を感じず、キャラクターや空気感・世界観がいいだけの状態が数話」続きます。
ですが1クール目後半の教会のエピソードに入っていくと、"物語としての面白さ"がようやく出てきたんです。ヴァニタスの過去にも触れて、盛り上がって1クール目は終了しました。
2クール目。1クール目後半からの"面白さ"をそのままに、物語が展開していきます。魅力に感じなかったヒロインが、ヒロインしてて、ヒロインをやっと好きになれましたね。ジャンヌとドミニクね。もしかするとヒロインはジャンヌだけかもしれませんが、ノエのお相手役ということで勝手にヒロインにしてます。
この二名。1クール目から出ているものの、魅力を感じなくてあまり好きじゃなかったんですよ。ですが、2クール目はヒロインしてました。キャラクターとしての魅力がありましたよ。
結論といたしまして、1クール目後半から面白くなった作品。最初の数話で切ってしまった人も多くいるのではないかと思うと、「もったいないな」と感じてしまいますね。
はじめの数話がネックかな。なので「おすすめ」とは言いづらい。「吸血鬼もの」で「バディもの」を見たい方は、見てみてはいかがでしょうか。
余談ですが2クール目の最後あたりは、まだ単行本化していない内容もふくまれていたようです。Twitterで知ったときは、おどろきました。「さきにアニメでやっちゃうんだ!?」と。
聞くところによると、2クール目放送中かどうかはわかりませんが。とにかくさきに単行本出す予定だったらしいです。しかし単行本作業がわけあってすすまず、アニメがさきになってしまったのだとか。
