テレビドラマ版『メイちゃんの執事』全十話、視聴終了しました。我が家で録画したのは、やはりビデオテープしかなかったようです。さきに文明が進んでいた(DVDデッキがあった)親戚の家からもらったDVDが、ありました。
画面の両端は切れており、右上に「アナログ」の文字。時代を感じる。
それはさておき。いま見ても、色あせぬ面白さ。ギャグとシリアスの案配もちょうどいい。突っ込みどころは満載ですが、わちゃわちゃしてましたね。
ストーリー
東雲メイはある町のうどん屋の娘。ある日、両親がそろってなくなってしまう。そんなメイの元へ、執事の柴田理人が迎えに来る。メイの父は大富豪である本郷家の跡継ぎで、自身が正統な後継者であると告げられる。一夜にして"お嬢様"になってしまったメイは、淑女教育のため"聖ルチア女学園"へ入学する。
原作との差異
原作は少女漫画なので主人公は"メイ"ですが、ドラマではどうやら理人が主人公でメイは「もう一人の主人公」という立ち位置みたいです。
前にも書きましたが、メイのキャラクターが原作とドラマでずいぶん違います。ドラマ版はツンデレで、きほん素直じゃない。女の子のツンデレはいいよね。
多美が原作では終始本当の天然キャラであるのに対し、ドラマでは天然の振りをしていただけでメイを陥れようとする。
ドラマ版はいわゆる原作でいうところの「ルチア編」まで描かれておりますが、ラストが原作と違います。メイを陥れようとした張本人であるルチアは、ラストで自分の目を突き刺して失明しますがドラマ版では"それは"ありません。むしろいままで仕えてくれていた忍といい感じになって終わります。
ざっくりとした違いは、こんな感じ。
放談
だいたいの内容は、意外と覚えてましたね。細かい部分「泉との決闘になかなかあらわれない」とか「時のない館」とか、一切忘れてました。こんなシーンあったんだね状態。
個人的にドラマ版のラストの方が好きです。原作だと忍が報われなさ過ぎて辛い。
結果としてメイは、正式に本郷家のあととりとなって終わりました。いい感じに、まとまってましたね。ただ理人と剣人(メイの幼なじみで、理人の弟)がメイを終始、取り合ってた形になってましたが。けっちゃくは、つかないまま。剣人は最終回でイギリスの執事学校へ行ってしまいましたし。続き、気になる。
ドラマ版はドラマ版で独自路線いっているので、原作の「ルチア編」後から読んでもつながっていないんだよね。ドラマをまた作って頂かないと。そもそも売れたら続編出来るように、"こんな形"にしたのだろうな。
もし次ドラマを作るとなっても、配役は全員変わるだろうし。原作通りの内容になる可能性が高いよね。それは嫌だな。ツンツンなメイちゃんが好きだったから。
あと原作だと一話目に、メイちゃん。幼少時に森の中で迷子になって、「メイ様の執事ですよ」と言った男の人に助けられるシーンがあるんですね。それがドラマだと単純に迎えに行く一年前に、理人が本郷家の血を引くメイに会いに行ったシーンに変わっております(ただし遠くから眺めていただけ)
ちなみに原作の"この男の人"に関しては、誰なのか判明していない模様。おそらく、柴田兄弟の親だと思うんですけれどね。