けっきょく内間である「宮瀬豪」が犯人でした。おさないころ、母と一緒に九条家の別宅に住まわせてもらっていました。
本人もなにも疑問に感じなかった。そんな母が行方知れずになって、九条家に引き取られます。
先代当主がなくなって、豪ははじめて真実を知りました。それが引き金となって、九条に復讐しようともくろむようになったのです。
何年ぶりかは忘れましたが、ふたたび出回り始めたドラッグ。流したのも、どうやら宮瀬。
十数年前出回ったドラッグの資料を持って逃げた刑事。その資料は、まだ未成年だった宮瀬にわたってました。
ドラッグ開発者の元恋人の、息子に手渡したのです。どうも、ここは引っかかる。
もともとドラッグをやめさせるために、開発していた薬。けれども治験で、薬を投与された人はつぎつぎに事故を起こした。そのうえ、事故自体が“なかったこと”にされてしまった。
大物が多く、金を出資していたために。
この薬に九条家は目をつけた。九条家のもとで開発するよう進められるが、開発者は断る。
「このままではまずい」
開発者は資料ごと消してしまおうと、考えた。けれども、そのことを話した・信頼していた刑事によって殺され、資料は持ち出されてしまった。
そして、その資料が宮瀬のもとにわたったのです。
なぜ刑事は資料を宮瀬に渡したのでしょう。「この研究は打ち切ってはいけない」と開発者を殺したのであれば、九条家に資料を渡すはずではないでしょうか。
どうも刑事が開発者を殺したとは思えません。別に真犯人がいるとかしか考えられませんね。
ラストでは、宮瀬を取り逃がしてしまいます。それでCパート。当時、資料を手渡した刑事と宮瀬が再会して暗転。
簡単に言えば「俺たちの戦いはこれからだ!」で、終わってしまいました。
放談
中途半端に終わってしまいましたね。けっきょく十数年前の“あの事件”については、肝心な部分が一つも明かされないまま。真相がわかったのは、今回の件だけ。
あと突っ込みたいところ。
犯人つかまえるのに、二人だけでいくっておかしいやろ。もっと何人も向かうやろ。
それにちょっと調べただけで宮瀬の素性がわかるんだったら、もっと早くから調べとけや。
突っ込まざる得なかった。なんで犯人逮捕するのに、二人だけで行くんだよ。相手、拳銃持ってたし。
持っているのを知らなかったとしても、大勢で行くと思いますけどねえ。
それから第一話であった事故現場で、主人公に手をさしのべた少年。
いまのところ候補として名が上がっているのは、青山と宮瀬なんですよね。この二人は当時、事故現場にいたの確定してます。
ちなみに“この事故”も例の薬を服用した人が起こした事故。
「スタマイ」は最初の数話はだれる人がいるかもしれませんが、『目的』がわかると面白くなっていきます。
『目的』一。幼いころ、事故現場で主人公に手をさしのべた少年は誰なのか。
『目的』二。十数年前に出回ったドラッグがふたたび出回り始めた。犯人は誰なのか。
『目的』三。スタンド設立の裏には、どんな事情があるのか。
『目的』四。十数年前に何があったのか。
簡潔に書くと、こんな感じ。
でも展開が遅めなので、人によっては途中でだれてしまう。物語の軸となる『目的』が、最初は「一」しか示されていませんからね。
そこをがんばって観て欲しい。ちゃんと意味がありますから。
咀嚼できていない部分がありますが、自分なりにまとめてみました。