「この音とまれ!」感想

2019年12月29日日曜日

アニメ

t f B! P L
最終回が昨夜、放送されました。


第26話『スタートライン』 

Aパートは予選を突破した高校が発表されるまでの時間、各高校のようすをえがいたもの。
Bパートは発表をうけての、皆の動きが描かれておりました。

Aパートでさとわが母とのわだかまりが溶けて。晶も。兄と仲違いしていたわけではございませんが、なんとなく出来ていた溝が埋まった感じでしたね。

他校の生徒達はひたすらに泣いて、主人公達を送り出した形でした。

久遠愛はいまはすっかり更地となってしまった祖父の家があった場所に、トロフィーを置いて祖父を思います。

今はなき祖父にほめられたような不思議な感覚におそわれ、はっとする愛。カメラワークが愛から、空へうつってエンディングへ。

EDは1クール目OPが流れ……Cパートになります。

次の曲(おそらくは「全国で弾く曲」)を難しいと、弱音を吐いて、さとわがうまく言いくるめて。

部長は「じゃあ、別の演奏にうつろう」と提案をして。


「いつもどおりのみんな」「日常の中の彼ら」をやわらかいBGMとともに描き出して、サブタイトル『スタートライン』があらわれて終わりました。



全体感想

「学園もの+箏」な作品。いままでもいろいろな作品で使い古された「学園もの」ジャンルに、どこか異質とも感じる「箏」の要素。

いままで取り扱っていなかっただけといわれればそのとおりですが、「見慣れたもの」+「普通にあるものだけど、どこか異質に感じるもの」の組み合わせが良かったのかもしれません。

箏の音がこれほどまでも、迫力がありうつくしいものだと気づかせてくれました。CDもあさったからね。アニメ見てからね。

演奏シーンは地味になりそうですが、“音”に負けない演出もありましてぐっときます。

ただ引きになると、迫力が半減してしまう。アップだと細かい汗や、髪の毛、箏の弦すらもごまかしてはおらず。細かく描写されております。

最終回も作画アップだとよかったのですが、多くのキャラクターがいる場面ではあやしかった。

逆を言えば、そこだけです。作画をそこまで気にしないのでしたら、じゅうぶん、素晴らしい作品です。


「人間関係」や「心理描写」に重きをおいているので、「箏って地味そう」と感じる方にこそ観て欲しい。


「廃部寸前」から仲間を集め、全国への切符を手に入れるところまで、アニメでは描かれております。

その中で絆をつむいだり、つむいだ絆を断ち切ろうとする人があらわれたり、恋がはじまったりいたします。

ド直球の青春ものをお求めでしたらぜひ、見てみてください。

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