全12話、視聴終了しました。
あらすじ
ごく普通の女の子・桃宮いちごはある日、憧れていた学園のアイドル・青山雅也とデートを出来ることに!
待ちに待ったデートの日、突然まぶしい光に包まれ、猫が体に入ってきて……!?
なんとそれは「エイリアン」が寄生した生物「キメラアニマ」から地球を救うためにイリオモテヤマネコのパワーを使える「ミュウイチゴ」に選ばれたため!
仲間とともに、地球の環境を汚染しようとするエイリアンを止め、青山くんを、みんなを守らなきゃ!
合い言葉は……「地球の未来にご奉仕するにゃん」
(「アニメ公式サイト」より)
概要
原作は少女漫画雑誌『なかよし』で、2000年から2003年まで連載。続編の『あ・ら・もーど』は2003年から2004年まで連載。
旧のアニメ版は2002年から2003年の1年間放送。
感想
まず、はじめに。原作はちらちらっと読んだだけ。旧のアニメ版は放送当時にビデオテープをレンタルして、全話、視聴済であるのをご留意下さい。
リメイク版である本作は、作画・BGM・脇役声優が素晴らしかったです。シナリオに関しては、一番始めに変身するのが「主人公いちご」じゃなくて「みんと」に変わっているのが少し残念でした。そこ以外は、よかったですね。
変身後のデザインは旧作より、だいぶ変わっています。なので「微妙」「前の方がいい」というネットの声を聞きましたが、そこは気になりませんでした。
とくに「れたす」の変身後の服装は、リメイク版の方が好きですね。旧作は水着っぽいデザインで微妙だったのですが、本作ではスカートを穿いていて可愛さアップ。変身シーンの尺も、本作の方が長いです。旧作だと「ぱっ」と変身して終わりだったので。
声優さんに関してはあまり言いたくないのですが、書かせていただきます。
アイドル売りをしたいのか。アニメが放送される前々から、YouTubeチャンネルでメイン5人のオーディションのようすが動画にされていました。一切、見てませんけどね。
案の定、オープニングとエンディングはメイン5人が歌っております。なので放送前から心配していたわけですが、「いちご・れたす・歩鈴」役は新人とはいえ声優さんですので技術はありますね。とくに「れたす」役は初めから、演技力の上に安定感もありました。
「みんと」役は荒削りながらも、最低限の演技力があったので「がんばれ」と思いながら見てしまっていました。ちょっと、冷や冷やしていたとも言う。キャラクターに声は合っていたと思いますし、回を追うごとに演技力に磨きがかかっていってましたね。
物語の中盤で仲間になる5人目「ざくろ」ですが、作画はいいのに声が台無しにしてしまってますね。調べて見たら、女優さんが演じてました。作中で歌唱シーンが唯一あったわけですが、三文芝居のまま歌っています。
「せめて歌は上手であれよ!」と思わず画面に叫んでしまったのは、仕方がない。オープニングとエンディング、曲をよく聴いてみると「ざくろ」パート……少ない? 本編でもお当番回以外は、台詞は極端に少なかった印象。
とはいえ、演じられた本人は悪くありませんよ。選んだ人が悪いですよ。かっこいい「ざくろ」ボイスを聞きたければ、旧作へどうぞという誘導でしょうか。
旧作と比べて良い部分もありましたが、悪い部分もあったリメイク版。脇を固めている声優さんが、青山雅也役に内田雄馬さん、白金稜役に中村悠一さん、キッシュ役に岡本信彦さんと実力派な方がそろっています。他にも梅原裕一郎さんや山下大輝さん、白井悠介さんも出演なさっています。ですので見る価値は、ぜんぜんあると思いますよ。
ここからは個人的な話ですが、旧作から『主人公が好きになる男の子・青山君は本当に「苦手」』なんです。二次元のキャラクターに対して、ここまで嫌悪したことないくらい「無理」なんですよ。画面の「いちご」に向かって、『そんな男、やめときなよ』と言っていたほど。
当時は子どもだったから、「どうして苦手なのか」言語化出来なかったのですが。旧作を少し見直して、気づいたのが『いきなり怒り出したと思ったら、あとから「いちごを思って」とか言い出して優しくする』ところが苦手意識を持った要因かな、と。
まさに「人を操ろうとしてくる人の特徴」なんですよね。子ども心に、青山君の行動と言葉の裏に隠されたものを感じ取っていたのではないかな。
リメイク版ではマイルドになっていたものの、絶対に彼氏や夫にしたくないです。内田さんの演技も相まって、そこまで嫌いではないけれども。
なにより旧作からずっと、白金稜が好きです。リメイク版でも、白金が好きですね。好きな男性キャラクター、変わらなかったわ。
好きな女性キャラクターは旧作では頑張り屋な「いちご」が好きだったのですが、リメイク版では「れたす」が好きです。「れたす」が、かわいい。「え? こんなに可愛かったっけ?」ってレベルでかわいい。
続編の制作も決定しているので、白金と「れたす」目当てで見ることにいたします。