YouTubeを見ていたら、とつぜん、こちらの動画が出てきました。内容は「輸入の小麦には、発がん性のある『グリホサート』という農薬が含まれていて危険」というものになります。真偽のほどは、いかほどか。調べてみました。
グリホサートとは
アメリカのバイオ化学企業モンサイト社の製品、「ラウンドアップ」という除草剤に含まれる有効成分になります。普通にドラッグストアでも、売られているみたいですね。
危険である根拠はどこから来たのか
国際がん研究機関「IARC」がグリホサートを、「おそらく発がん性がある」グループ「2A」に分類したのが発端みたいです。
※国際がん研究機関「IARC」は世界保健機関「WHO」の一種で、発がん状況の監視・発がん原因の特定・発がん性物質のメカニズムの解明・発がん制御の科学的戦略の確率を目的として活動している。
日本における残留基準値の引き上げ
動画内では(アメリカ以外の)海外だと規制が厳しくなっており、2022年までに使用禁止を指示しているという。反対に日本は基準が緩和していると、おっしゃっております。日本における「残留基準値の引き上げ」情報元は、厚生労働省の残留基準値でしょう。
たしかに他の食品と比べても、小麦の基準値は高いです。
実際に食品から検出される残留量はいかほどか
では実際にどれほどの量が検出されているのか。一般社団法人農民連食品分析センターが調査していたので、そちらから引用させていただきます。
結果を見るにグリホサートが危険だとしても、気にする必要はなさそうです。ただ「体調を崩したことがある」などがあった場合は、口にするのはやめておいた方がいいでしょう。
最後に
動画主さん管理栄養士というわりに、断定的ですし情報元を明らかにしておりませんよね。信憑性に欠けます。みなさんも動画を見て鵜呑みにするのではなく、自分で調べる習慣をつけてくださいね。
参考・引用
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