"古典"を読むということ

2021年4月17日土曜日

雑記

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昔は古典が苦手でした。小難しい言葉で、つらつら書かれていると先入観があったから。学術書であれば、いまではもう使えないような知識しかないと思い込んでいたから。だから昔は、小説かライトノベルばかり読んでました。

 

古典に始めて手を伸ばしたのは、大学卒業を間近に控えたころ。本はすでに読まなくなっていましたが、本屋は好きでしたので「どんな本があるかな」とぶらついていました。すると、ある本が目にとまったのです。

 

『孫子』

 

孫武先生が著した兵法書。当時、熱中していたアニメが"戦記もの" だったのもあって購入しました。ですが、その本は著者の思考がふんだんに盛り込まれていて、"翻訳したもの"だけ欲しいと考えるようになっていきました。


さらに二冊目で岩波文庫から出ている『孫子』を購入し、何度も読み返しました。いまも読み返してしまうほど、好きです。そこから、ふたたび本を読むようになっていったのです。読書行為を再開したきったけは、本当にささいなものでした。ですが、この出会いがあったからこそ"古典"を好きになったのです。


『青空文庫』でも古典は、たくさんあります。気になる作品があれば、読んでみてはいかがでしょうか。


なにより、知識がいまだ古くさくないです。いまでも十分、通用するぐらい。むしろ「自分の悩みに対する答えは、こんな古くからもう出ていたんだ」と気づかされます。本を開けばいきいきと、言葉たちが動き出すかのように感じてしまうほど。その知識は、まったく色あせてはいないのです。

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