無料期間内で読めました!
物語の内容としては佳境に入り、そろそろ終わる印象がございます。ただ三十巻目で『メイドがどのようにして、シエルに仕える事になったのか』が明かされるという。本来であれば、佳境に入る前に明かされるべきだと思うのですが。そのせいで物語が進みませんでした。
一番はじめに(セバスチャン以外で)シエルに仕えた庭師は、断片的にしか語られなかった印象。料理人に関しては、まったく記されておりませんし。ちゃんと描いてくださるのでしょうか。
ここからは、改めて読み直しての感想を。※とはいえ、「サーカス編」以降は初見。
中二病要素満載なダークファンタジーですね。真面目に中二病している作品(失礼)
作者自身も遊んでいる場面が多く見られます。主に『悪魔で執事』なセバスチャンに、戦車破壊させてたのは笑いました。「あれ? これギャグ漫画だったの」となってしまいましたね。他にもいろいろあるけれども、セバスチャンにいろいろさせすぎでしょ。ネタとしては最高。
ファントムハイヴ家の使用人は、全員、めちゃくちゃ強い。庭師は怪力。メイドは狙撃手。料理人は元軍人。強者揃いですね。セバスチャンの強さばかりが作品内で目立たせているけれども、序盤からもっと使用人たちも表に出した方がよかったんじゃないかな。
序盤は本当、使用人がただの役立たずにしか描かれていなくて残念。早い段階から、使用人の強さを出すべきだった。一話目から出ているのにもかかわらず、強いとわかるのが「サーカス編」ですからね。遅め。
あと二十六巻目で本物のシエルがあらわれて、いまだ決着がついておりません。引き延ばしている印象。偽シエルと呼んでいいのかわかりませんが、いままで「シエル」と名乗っていた方(「シエル」の双子の弟)は姿を隠して調査を行っている状態です。
タナカさんは「本物のシエル」側につき、セバスチャン含め使用人たちは「弟」の方につきました。タナカさんは元からいた家の使用人ですが、庭師・メイド・料理人は「弟」が雇ったので当然と言えば当然ですね。
おそらく次巻でメイドサイドの話に片が付き、他の使用人の掘り下げに入っていくのではないでしょうか。なのであと十巻くらいは、続きそうな雰囲気。ソーマとアグニを襲った犯人も、あきらかになっておりませんし。物語の風呂敷を広げすぎている感も否めませんが、きれいにたたんでくださるのでしょうか。普通に続きは気になるので、見物です。
面白かったのですが、やはり自分には、はまりきらないなと実感。面白いは、面白いんですけれどね。
今月の十一日まで各電子書籍サイトにて無料で読めるので、気になった方は読んでみてください。