もとのボイスなしのフリーゲーム(旧PC)版は、配信開始当初にプレイ済み。今回プレイしたのは、スマホアプリ版であるのをご留意下さい。
あらすじ
完全無欠のリア充女子が送るドタバタラブコメディ!(たぶん)
難関私立高校に入学して一年と半年。
主人公・姉崎希美(名前変更可)は充実した日々を過ごしていた。
学園では常に明るく、礼儀正しく。
生徒会役員も学級委員長も学外ボランティアも積極的につとめ、生徒だけでなく先生からの人望も厚い。
しかしそんな彼女にも、誰にも言えない悩ましい秘密があったのだ――(別にたいしたことではない)
いつも仏頂面で生意気な弟、憧れの生徒会長、突然やってきた転校生……
個性的なメンバーに囲まれて、今日もリア充な一日がスタートする!
(「ふりーむ!」の作品紹介ページより)
攻略対象
姉崎隼(ルビ:あねさき しゅん)CV:大黒雄斗さん
主人公の義理の弟。イケメン。
手先が器用で何でもそつなくこなす、クラスでも人気者なリア充男子。生意気な態度を取ることが多いが、基本的には姉には逆らえない。将来の夢は美容師らしい。
倉口歩(ルビ:くらぐち あゆむ)CV:渡部康大さん
突然同じクラスになった転校生。イケメン……かどうかは分からない。
いわゆるネクラで転校早々にして孤立気味。
いつもライトノベルを所持している。
星名穂積(ルビ:ほしな ほづみ)CV:久保拓馬さん
瑞穂の双子の弟。もちろんイケメン。
しかし口も態度も悪く、瑞穂とはおよそ似ても似つかない残念な男。
瑞穂とはあまり仲が良くないらしい。
(紹介文は「公式サイト」より)
感想
11年前にボイスなしのフリーゲーム(旧PC)版はプレイ済みですが、歩君以外、記憶が"すぽーん"と飛んでたのでほぼ初見みたいになってました。歩君ルートも正直、あやしかったけど。
義理の弟である隼がシナリオ的にメインルートですけど、姉弟エンドがしっくりきます。恋愛にしちゃうと、「なんか違うなあ」と。血のつながりないから、問題はないんですけれどね。
隼ルートで出てくる押井有(CV:野々井爽さん)は存在ごと記憶から消えてて、「誰?」になってました。シナリオを読むとなかなか強烈なんですけど、強烈すぎて忘れたんでしょうかね?
生徒会長である星名瑞穂の双子の弟、穂積君ルートは王道と言えば王道。主人公の秘密が知られてしまい、心が近づいて恋愛へと至る過程が丁寧に紡がれています。
最後に最推しである歩君ルート。隼と同じで初めから、主人公の秘密を知っています。主人公に屈託の無い笑顔を浮かべ、かつてのように親しくしようとするのですが主人公に拒絶されます。
うん。拒絶するんだよ、主人公。もうね、主人公が歩君に対して冷たい言動や行動をするたびに「お前ぇえ! 天使(歩君のこと)に無礼を働くんじゃねえ!」と嚇怒していました(11年前もしてました)
ただ主人公もそのあとで自己嫌悪に陥っているので、多少は怒りが静まります。歩君を傷つけた人らに関しては、社会的にまっs……なんでもありません。
二人だけのときは以前にように話をするのですが、クラスメイトがいると他人行儀になってしまうんですよね。歩君の懐が深いから、主人公も甘えてしまうんでしょう。まったく許せないですね。しかも他二人のルートだと「人違いです」と、嘘をついたまま話が進行するから気になって仕方がない。心が痛む。
……この作品はどのルートでもお相手の男性は主人公の秘密を知っている、つまり「ロミオとジュリエット効果(二人だけで共有している秘密によって相手を意識、好きになってしまう効果)」で恋に落ちているんですよね。
歩君ルートだけは最後で"主人公の秘密"がおおやけになるので、効果がなくなっちゃうんだけど。個人的には一番好きなエンディングかな。なにより後日談SSで歩君が、本来の明るさを取り戻して笑顔でいることが嬉しくてたまらないです。
あとは生徒会長の星名瑞穂ルート無いのがなあ。攻略したかった。
"あの年齢"ならではの葛藤や学校の閉塞した空間をリアルに書いたシナリオなので、共感できる部分も多い作品です。気になる方はプレイしてみてはいかがでしょうか?
歩君は可愛い(←もういいわ)
そうそう。この作品にはClariSの「irony」って曲が合うので、よかったら聞いてみて下さい。