全13話、視聴終了しました。
あらすじ
傍にいる悪魔が、救い。傍にある少女が、暇つぶし。
19世紀末、大英帝国の片隅で2人の出会いが居場所を求め彷徨う物語を紡ぎ出す。
孤独を分かつ者たちに囁く悪魔と少女の常世奇譚。
(「アニメ公式サイト」より)
概要
原作は「週刊少年サンデー」にて2019年36・37合併号から2021年20号まで連載された漫画作品。
2022年6月にテレビアニメ化が発表されるにともない、「サンデーうぇぶり」 にて『ノケモノたちの夜 フレイムナイト』が連載されている。
感想
まず、はじめに。原作はすべて読了済であるのを、ご留意下さい。
アニメは原作全八巻分を、全13話(1クール)におさめるため細かいエピソードはカットされていますね。重要な話のみを「いいとこどり」的な感じで、アニメ化されております。なので話の展開は早い。かといってストーリー構成がいいので、唐突感はありません。本当に"いいアニメ化"でした。
作画も安定しておりましたし、音楽もシーンに合っていて、安心して見れる作品です。むろん声優さんの声も、合っておりました。
一つ欠点を上げるとすれば、「ダイアナのゾクゾク感がなくなってしまったこと」ですかね。
原作では小出しにされるダイアナの過去から、「このお嬢様、何者なんだろう」「何を考えているんだろう」と悪寒がするんです。主人公ウィステリアを丁重に扱っているし、気さくで可愛らしいのに小出しにされる過去から「心臓が凍り付く」感覚を覚えます。
それがアニメだと一度だけCパートで、「ちらっ」と過去が見えただけで、ブラックベル編のラスト辺りで一気に真相が明らかにされるのです。真相パートは原作と同じだったかと思いますが、「小出しにされる過去」のシーンがカットされていたので"ゾクゾク感"が減ってしまったかな、と。
個人的にダイアナが一番好きなわけですが、その理由の一つに原作の「この演出」の効果もあったわけですからね。それを差し引きしたとしても、本当にいいアニメだと言えます。
少女と悪魔という"よくありそうな組み合わせ"であるのに、探すと意外と見つからない組み合わせ。この組み合わせが好きな人、ぜひ見てみてはいかがでしょうか。