※ネタバレあり
あらすじ
それは、混沌と現実の境界が曖昧な時代――。
民俗学者の一ノ宮勘太郎は、民俗学研究の傍ら、霊力を活かして妖怪退治屋を営んでいた。伝説の鬼喰い天狗・春華と妖狐のヨーコを従えて、今日も妖怪に纏わる事件を解決していく!
(「マッグガーデン・コミック・オンライン」より)
原作
木下さくら先生と東山和子先生、二人で描いている漫画作品。木下先生が「主人公・勘太郎と女性キャラクター」、東山先生が「春華と男性キャラクター」と作画を分担されております。
掲載誌を「Gファンタジー→コミックブレイド→コミックブレイドMASAMUNE→コミックアヴァルス」と、ころころ変わってますね。
Wikipediaを見て、知りました。現在は『tactics 新説』として最終章が、「クロフネ」で連載されているようです。
アニメ
地方に住んでいるので、うちのテレビでは映らなかったです。レンタル屋で借りて、全話、見ました。原作にもある回もありましたが、完全アニメオリジナルストーリー。
原作だと始めの方は「ギャグ多め」かつ「ハイテンション」なのですが、アニメは「ギャグ控えめ」かつ「シリアスな雰囲気」で進んでいきます。
事件はだいたい30分で解決するので、お話はどれもシンプル。いわゆる「中身はないけど、フックのある」作品。
あと主人公・勘太郎が正統派な主人公っぽくなってて、原作の「守銭奴・腹黒」が薄くなってます。これはこれで好き。
欠点を上げるとすれば「謎の淫猥さ」と「BL臭」ですかね。それがなければ、もう少し自分の評価も高かったかな。
また単行本が4巻くらいしか出ていないときに制作されたからか。根本の設定が変わってしまっています。ですから続編をするとしても、オリジナルになるでしょう。
放談
「あらすじ」に補足させてもらうと、明治後期を舞台にした妖怪退治ものになります。原作は11巻か12巻くらいまでは読んだはず。うろ覚えなのは、古本屋に売ってしまって確認不可能だからです。
マッグガーデンから出ている(いわゆる第一部)が15巻までで、『新説』は現在1巻のみ刊行中。
読んだところまで(うろ覚え)の内容をまとめてみると、勘太郎は鬼におびえられている描写があったり自分に寄生した蟲を自力で破壊したり体にもなにやら秘密があるような描写があったり……とにかく、主人公自身に謎がある感じ。
pixivにて無料で読めたのでのぞいてみたら、最終決戦みたいになってました。なので間のエピソードをネットでかき集めてみたら、幼い頃に「鬼の祖・第六天魔王」に襲われて(?)母親が勘太郎をかばって鬼に喰われてしまったんかな。
で、勘太郎は幼いながらも勇敢に戦って自分の体に封じ込めることには成功した。そんで心身ともに鬼と融合して、人間ではなくなってしまった感じ。
もともと鬼喰い天狗には会いたいと思っていたわけだけど、自分ごと鬼を食らってもらうために"鬼喰い天狗"にこだわってた感じかな。母を食べた鬼を、倒すために。
だけど最終決戦を見るに、勘太郎から「鬼」を引きはがせて「鬼だけを倒せる状況」になってましたよ。佳境やん。佳境を迎えているやん。気まぐれに漫画を追っていこうかな。