自分の創作の原点は、「作品への不満」から来ております。
小説でも漫画でもアニメでもなんでもいいのですが、「A」という作品があったとします。「この作品、面白い」となっても、「私だったら世界観は○○にして、こういう設定にして、こういうキャラクターを出して……」と想像を始めます。
そして気づいたら机に向かって、頭の中だけにしかなかったものを形にするようになっておりました。
誰に言われたわけでもなく、肥大化した想像は頭の中だけにとどめておくことは出来なくて。気づいたら、(どんな形であれ)形にしておりました。そうして創作を続けていくうちに、ある境地に達したのです。
「けっきょく自分が真に納得する物語は、『自分が書いたもの』だけだ」と。
「こういう物語が読みたい」とどんなに探し回っても、地球上のどこにも存在しないのです。きっとどこかにあるはずだと信じて探し続けても、“自分が本当に読みたいもの”はどこにもありませんでした。
こんなにも多くの物語が生まれているのに、自分が欲しているものがない。だから気づいたら、ペンを握って原稿用紙に向かっておりました。
ネットが普及してweb小説も多く生まれました。でも“自分の読みたい物語”は、どこにもない。だから今日も筆を執るのです。
web作家歴9年目になる、古参な作家のひとりごと。
