第一期の感想もまだだったと思われるので、両方をふくめて感想を書き留めておきます。
ざっくり「あらすじ」を説明いたしますと、人間が"鬼"と呼ばれる生き物の食用として飼育・管理されている世界。しかし、子どもたちは何も知らず"農園"で過ごしています。ある日、主人公のエマはノーマンとともに世界の真実を知り、脱出しようと考えます。で、脱出するまでは「第一期」。
「第二期」では農園から出たあと、鬼から逃げながら生活の基盤を整えようとしたり、農園にいる子どもたちを救おうとあがきます。最終的には鬼たちも救おうと考え、エマは無謀とわかっていながらも行動していく感じですね。
「第一期」は常にハラハラし、最終回では「ぐっ」と来ましたね。飼育官(通称:ママ)が子どもたちを見送ったシーン。いままでは圧倒的"敵側"として君臨していたのに、現状を破壊したい願望が残っているのか。「いってらっしゃい。気をつけて」と、もう声は届かない向こう岸にいる子どもたちに声をかけているのは涙腺を刺激してきます。
「第二期」はいままで重厚に積み上げた物語が、"あっさり"とまとまってしまっておりました。原作読んでおりませんが、"巻き"で原作のラストまで描ききったのだとわかるくらい。とくに最終回。みなが人間界へ行った中。「全食用児を解放する」と残ったエマたちの話が、音楽とともに一枚絵台詞なしでカットが続きました。あきらかに原作では、描かれているであろうシーンがダイジェストになってますね。で、すべてを終えてエマたちも人間界へ来て終わり。みなの身長が伸びているので、ずいぶん時間は経っているのでしょう。ただ感動は薄い。
ここまで人気の作品であれば、続編つくられると思うんですけれどねえ。個人的にはたとえ作られる可能性が低そうと見積もられていたとしても、原作通りじっくりアニメにして欲しかったです。"巻き"でやられると「続編はもう作られない」と、実感させられてしまって辛いものがありますから。