ネタバレしていくので、お嫌な方は画面を閉じてください。
はじめの一巻目から三巻目までは、本当に"日常"。顔のない一族"シャドー家"とそのシャドーを主人とし、お仕えするだけで無く"シャドーの顔"としての役割を持つ"生き人形"(シャドー一人に対し、一人の生き人形がお仕えしています)。それが屋敷では、"当たり前"の常識。しかし四巻目で、屋敷の真実に触れます。
なんと"シャドー"の正体は、寄生型の妖精モーフ。"生き人形"は、モーフにさらわれてきた人間でした。
本来"モーフ"は親指ほどの小さな存在ですが、さらわれてきた人間の姿を模倣しているのだそう。また生き人形の人格が上書きされるため、モーフだったころの記憶は消えているらしいです。モーフの最終目標はというと、生き人形の体を乗っ取って"顔を得ること"です。しかしモーフだったころの記憶がある「主人公の一人である」ケイトは、シャドー家に反旗をひるがえす決意をしておりました。主人公のエミリコ(ケイトの生き人形)を大切にしているのも、言動や行動のはしばしから感じられましたね。
"生き人形"はシャドー家で一番偉いとされる「偉大なるお爺さま」の"すす"(シャドー家の体から出る黒い物体)の入ったコーヒーを飲んだことによって、洗脳され"人形"だと思い込まされております。また街にいたころの記憶も消されているみたいですね。
シャドーは本来「偉大なるお爺さま」に尊敬の念は、はじめはこれっぽちもないものの。"生き人形"の感情に引っ張られるのか。尊敬の念を抱いていくのだそう。まさかの洗脳の仕方やで。
エミリコはケイトのおかげで、洗脳が少しずつ溶けていく模様。なかなか、気になる展開ですね。
"洗脳"は身近にあるものだから、わりと怖いですよね。「洗脳なんてされてない」なんて思っていても、第三者目線で見ると「明らかにおかしい」ことはたくさんあふれております。