肩すかしを食らった「バビロン」感想

2020年1月28日火曜日

アニメ

t f B! P L
最終回を迎えました。ひとことであらわすならば、「肩すかしを食らった」。



11話かけて「正義とは、悪とは」を投げかけてきました。

問題が問題なだけに「答えは出さないだろう」、絶対悪である曲世はおそらく生きているだろう。つまり「バッドエンドあるいはメリーバッドエンド」を迎えるだろうと最初から予見しておりました。

それが最終話を見た後に感じたのは、「もやもや」ではなく「ぽかん」でした。

やりたいことはわかるんだけど、「やりたい」で終わってしまっていて形に出来ていない。

この手の作品ははっきりしない「もやもや」と「余韻」を楽しむはずですが、その域にまでたってしていない。

話が途中で「ブツッ」と切られても、どう反応すればいいか困りものです。


作中でキャラクターは“答え”を出すものの、『「主人公が大統領に銃口を向ける」シチュエーションを作り出すためにしたのではないか』としか思えませんでした。


いい意味の気持ちのいい「もやもや」を抱えるのではなく、ただただ釈然としない気持ち悪さが生まれただけでした。


Cパートでは曲世が主人公の息子に会ったところで、終わっております。けっきょく主人公がどうなったかはわからずじまい。

あえて描写しないのも見所ですけれども、この作品に関しては「はい?」としか言えない。

「話を広げるだけ広げておいて、問いかけるだけ問いかけておいて『ぶん投げた』」作品と、うけとりました。

キャラクターの掘り下げはないですが、ひとつの事件を追っているので。そこまで気にはなりません。

本筋である事件がねえ。中途半端なんですよね。ひとつも解決しないまま。ひとつもわからないまま。

他の方のツイートを見ていると、“この作者さん”は「風呂敷を広げるのは上手だが、たたむのがへた」なんだそうです。

なるほど、納得。

作画や雰囲気はいいし、最初の方は話に引き込まれてよかった。ただ後半は「雰囲気だけ」の作品になってしまっていました。

「尻切れトンボ」「竜頭蛇尾」こちらの言葉が似合いますね。

おそらく“この作者さん”の作品には、今後、触れなくなると思います。思うところを、すべて綴らせていただきました。

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